沖縄県内には独自のチキン文化が根付いており、とりわけ沖縄 若鶏の丸焼き ニンニクをふんだんに利かせたローストチキンは、ブエノチキンを筆頭に数々の名店がしのぎを削る激戦ジャンルです。その群雄割拠の環境下で、後発ながらトップクラスの支持を勝ち得たのが「若鶏の丸焼き くろさわ」です。
取材関係者や地元の常連客が口を揃えて語る最大の魅力は、「ニンニクの圧倒的なパンチ力」と「鶏肉自体のジューシーさの黄金比」にあります。くろさわのチキンは、下味を施した若鶏の腹腔内に、粗みじん切りのニンニクと独自調合のハーブ・スパイスを隙間なくぎっしりと充填。専用のロティサリーオーブンで長時間をかけて低速回転させながらローストします。
この回転加熱の過程で、鶏肉から染み出した脂がニンニクをコンフィのようにじっくり煮込み、同時にニンニクのエキスが肉の繊維の奥深くまで浸透します。余分な脂分はトレイへと滴り落ちるため、見た目の迫力とニンニクの濃厚さに反して、後味は驚くほど軽やか。胸肉パサつきを一切感じさせないしっとりとした仕上がりは、職人的な火加減のコントロールがあってこそ成立する芸当です。