では、各自治体の人事課はどのような基準で自治大学校への派遣職員を選出しているのでしょうか。複数の人事担当経験者の知見を総合すると、推薦される職員には共通する3つの特徴が存在します。
第一に、「日常業務における圧倒的な当事者意識と調整能力」です。前例踏襲に逃げず、庁内外の利害関係者を巻き込んで複雑な行政課題を突破してきた実績が評価されます。
第二に、「自庁の枠を超えた広域的な視野と知的好奇心」です。地方創生やデジタル化などの複合課題に対して、国や他自治体の動向を自発的にリサーチし、現場に落とし込もうとする意欲が不可欠です。
第三に、「組織への還元力と人間的な柔軟性」です。立川で学んだ知見や築いた人脈を自庁の同僚・後輩に共有し、組織全体の底上げを図れるリーダーシップが重視されます。自分のキャリアアップだけを目的とする職員は、推薦リストから外れる傾向にあります。