なぜ今年のエリザベス女王杯で波乱が囁かれ、人気馬が過小評価や苦戦を強いられると見られているのか。トラックマンやデータアナリストの証言を突き詰めると、伏兵馬が激走を果たすための「3つの決定的な理由」が見えてきます。
第1の理由は、「前走の敗戦理由が明確すぎる伏兵の巻き返し」です。前走で前詰まりの致命的な不利を受けたり、超スローペースの極端な前残り展開で脚を余したりした実力馬が、着順の数字だけを嫌われて単勝20倍以上のオッズに放置されています。能力自体の衰えではないにもかかわらず、オッズが実態以上に甘くなっている現象こそが最大の狙い目です。
第2の理由は、「非根幹距離(2200m)への舞台替わり」。芝1800mや2000mのスピード競馬ではキレ負けしていたスタミナ型の持続力タイプが、タフさを要求される外回り2200mで一気にパフォーマンスを跳ね上げる構図があります。マイル寄りの瞬発力勝負で実績を積んできた上位人気馬が、この距離特有の息の長い末脚比べでスタミナ切れを起こすリスクは決して小さくありません。
第3の理由は、「レース展開の激変」です。逃げ・先行馬の顔ぶれから、前半1000mがスローで流れると見せかけて、向正面から一気にペースが引き上がるロングスパート戦への変化が濃厚。前を行く人気馬を目標に差し脚を温存できるポジションの伏兵に、絶好の展開利が転がり込んできます。