メディア報道でしばしば混同されがちなポストが「内閣総理大臣補佐官(首相補佐官)」です。両者はともに総理を支える役職ですが、その権限、法的位置づけ、処遇には決定的な違いが存在します。
最大の違いは「常勤性と定員」、そして「国会答弁権の有無」にあります。首相補佐官は内閣法に基づいて定員5名以内と厳格に規定されており、原則として常勤(非常勤も可)の特別職です。国会議員が兼務することも多く、官邸の重要政策会議を主宰したり、特命を受けて省庁間の調整を直率したりする強力な権限を持ちます。
一方、内閣官房参与には法律上の定員制限がありません。首相が政策ニーズに応じて何人でも任命でき、その処遇も「日当制」が基本です。両者の詳細なスペックの違いは以下の比較表で一目瞭然となります。
世間では「内閣官房参与になると莫大な税金から高額な月給が出ているのではないか」といった憶測も散見されますが、実際の給料は勤務実態に基づいた日当支払いです。公費による無駄遣いというよりは、高度な専門知見をピンポイントで調達するためのコスト設計となっています。