朝鮮漬けとは?キムチとの違いや呼び方が変わった歴史の真相を徹底解剖

朝鮮漬けとは?キムチとの違いや呼び方が変わった歴史の真相を徹底解剖

朝鮮漬けとは?キムチとの違いや呼び方が変わった歴史の真相を徹底解剖に関する知りたいポイントを初心者にも親しみやすくまとめました。今すぐチェックことができます。

昭和40年代から50年代にかけて、全国のスーパーや八百屋で広く流通していた「朝鮮漬け」という名称は、平成から令和にかけてほぼ姿を消しました。この呼称変更には、マーケティング上の戦略と国際基準の策定という2つの大きな背景があります。

戦後、朝鮮半島由来の辛い漬物を指す俗称として「朝鮮漬け」が定着していましたが、当時の日本人にとっては「ニンニク臭が強く、辛すぎる未知の食品」という敬遠感もありました。そこで各漬物メーカーは、日本人の嗜好に合わせて魚醤を控え、醤油や化学調味料で食べやすくした製品を「朝鮮漬け」として展開していた経緯があります。

潮目が変わったのは1980年代後半から1990年代です。1988年のソウルオリンピックやその後のエスニック料理ブーム、そして2002年の日韓共催ワールドカップを契機に、本場韓国の呼称である「キムチ(Kimchi)」という言葉が急速に浸透しました。大手食品メーカー各社がテレビCM等で「キムチ」と銘打ってプロモーションを展開したことで、売り場における主導権が一気に移行したのです。

さらに、2001年には国際食品規格委員会(CODEX)においてキムチの国際規格が正式合意され、発酵工程や原材料の基準が国際的に標準化されました。日本の漬物業界内でも「非発酵の和風キムチ」と「発酵キムチ」の表記区分が整理されるなかで、旧来の地域的俗称であった「朝鮮漬け」という商品名は、時代の変化とともに「和風キムチ」や「白菜キムチ」へと置き換わっていきました。

山本 拓海
著者

山本 拓海

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。