インフルエンザの感染力に関して、ネット上ではいくつかの危険な誤解が流布しています。エビデンスに基づいて事実を是正します。
誤解1:タミフルやゾフルーザを飲めば翌日から感染力はなくなる?
抗インフルエンザ薬(タミフル、イナビル、ゾフルーザ等)を適切に服用すると、ウイルス増殖が抑制され、有熱期間の短縮やウイルス排出量の早期減少が期待できます。しかし、薬を飲んだ瞬間にウイルスの感染力がゼロになるわけではありません。体内から検出限界以下までウイルスが減るには一定の日数を要するため、服薬後も発症後5日間の隔離ルールを緩めてはなりません。
誤解2:微熱程度なら他人にうつらない?
ウイルスの排出量は発熱の高さと完全には比例しません。本人が軽症(37度前半の微熱)であっても、周囲に排出されるウイルス量は十分に他者を感染させる力を持っています。感染を受けた相手が高齢者や基礎疾患保有者であれば、重症化するリスクがあります。