地政学的緊張の長期化は、グローバルサプライチェーンに恒常的な迂回ルートを選択させている。スエズ運河を避けた喜望峰経由の航路変更は、船主にとって航海日数の増加とトンジスタンス(輸送距離×輸送量)の急増を意味する。結果として船迫需給が引き締まり、コンテナ船およびタンカーの運賃水準は依然として高止まりをみせる。
商船三井のコンテナ船事業(ONE社経由)は、一時期のコロナ特需ほどの暴騰ではないものの、想定以上の堅調さを維持。ドライバルクやVLCC(大型原油タンカー)市場においても、中国や東南アジア向けのエネルギー需要が下支えとなり、通期業績の上振れ期待を支えている。