アメリカ国内の歴史学者や政治学者による調査(C-SPAN調査など)では、定期的に歴代アメリカ大統領ランキングが発表されています。指導力、道徳的権威、危機管理能力、経済運営などの多角的な指標から評価される中、常にトップ3に君臨する不動の偉人たちが存在します。
圧倒的な支持で第1位に選ばれることが多いのが第16代のエイブラハムリンカーン功績です。南北戦争という未曾有の国家分裂危機において合衆国の統合を維持し、「奴隷解放宣言」を断行して人権の基礎を打ち立てました。ゲティスバーグ演説での「人民の、人民による、人民のための政治」というフレーズは、民主主義の普遍的指針として今なお世界中で語り継がれています。
第2位には、建国の父であるジョージ・ワシントンが名を連ねます。独立戦争を勝利に導いただけでなく、自ら3期目の出馬を辞退して「権力の座に固執しない」という大統領職の倫理規範を確立しました。そして第3位には、世界恐慌と第二次世界大戦という二重の危機に「ニューディール政策」で立ち向かった第32代フランクリン・ルーズベルトが定着しています。