大腸憩室炎は、一度発症すると約20〜30%の確率で再発すると報告されています。再発を繰り返すと憩室周囲の組織が線維化して腸が狭窄(狭くなる)したり、緊急手術が必要になるリスクが高まります。生涯にわたって大腸を守り抜くためには、回復後の大腸憩室炎再発予防の食事法を生活習慣として定着させることが決定打となります。
水溶性食物繊維を主軸にした腸内環境改善メニュー
寛解期に入ったら、便を柔らかく保ち、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維を積極的に取り入れます。水溶性食物繊維は水に溶けてゲル状になり、便の水分を保持しながら腸内をスムーズに移動します。
【再発を防ぐための腸内環境改善メニューの組み立て】
- 海藻類・オクラ・山芋・納豆:ネバネバ成分(ペクチンやムチンなど)が便をコーティングして排便を円滑化。
- もち麦・大麦・押し麦:白米に1〜2割混ぜて炊くことで、無理なく良質な発酵性食物繊維を確保。
- 発酵食品の日常化:毎日のヨーグルト、味噌汁、ぬか漬けなどで腸内フローラの多様性を維持し、酪酸菌などの善玉菌を育成。
【プロの判断基準】大腸憩室炎の食事管理において成功する人・失敗する人
【再発を防ぎ、健康を取り戻せる人の特徴】
- 日々の体調や便の形状(ブリストル便性状スケール)を観察し、少しでも硬いときは水分と水溶性食物繊維を増やす調整ができる人。
- 一口30回以上しっかり咀嚼し、未消化物を大腸へ送り込まない食べ方が身についている人。
- アルコールや脂っこい外食が続いた翌日に、おかゆやうどんで消化管を休めるセルフコントロールができる人。
【再発を繰り返し、重症化リスクを高めてしまう人の特徴】
- 痛みが引いた瞬間に「完治した」と誤認し、いきなりラーメンや焼肉、ビールなどの暴飲暴食に戻ってしまう人。
- 健康志向が空回りし、回復期に生野菜やスムージー、玄米を無理に詰め込んで腸を刺激してしまう人。
- 水分をほとんど摂らず、コーヒーやエナジードリンクばかりを飲んで慢性的な脱水に陥っている人。