分割印刷された用紙をそのまま貼り合わせると、重なり部分の厚みや白い余白線が浮き彫りになり、いかにも「切り貼りした手作り感」が出てしまいます。これを展示会クオリティへと引き上げるテクニックが「重ね切り(ジョイントカット)」です。
現場のDIYクリエイターの手記でも強調されている通り、隣り合う印刷紙同士を約10mm重ねて配置し、その重なった中央部分を金属定規と鋭利なカッターで2枚同時にスライスします。余分な端切れを上下から抜き取ると、継ぎ目がミクロン単位で一致し、肉眼では繋ぎ目がほとんど判別できない完璧なジョイントが生まれます。
スチレンボードへの貼付工程では、一気に剥離紙を剥がしてはいけません。上部の5cmだけ剥がして位置決めを行い、中心から外側へ向けてプラスチック製スキージー(または柔らかい布を巻いた厚紙)で空気を押し出しながら、少しずつ下方向へ圧着していきます。気泡が入ってしまった場合は、無理に擦らず細い針で中央に極小の穴を開け、指の腹で空気を逃がすのが綺麗に密着させる秘訣です。