歴史ある大型ビルの建て替え期には、SNSやネット掲示板を中心に様々な憶測が飛び交います。現場調査と取材に基づき、代表的な噂の真偽を検証します。
誤解①:「工事期間中、大通駅の地下直結ルートが全面閉鎖されて通れなくなる?」
ネット上では「大通駅の東豊線や南北線への乗り換え動線が塞がれるのでは」と懸念する声が見られます。結論から言えば、全面通行止めになることはありません。工事の進捗に伴う出入口の一時閉鎖や迂回路の設置、階段位置の付け替えなどの段階的ステップは実施されますが、札幌市および開発事業者により地下歩行ネットワークの代替動線が厳格に確保されています。
誤解②:「明治安田生命は大通エリアから撤退したのか?」
看板が外されたことで完全撤退と勘違いする声もありますが、事実は全く逆です。明治安田生命は本再開発の中核を担う共同事業者であり、新ビル完成後には自社の道内基幹営業拠点やグループ会社が最新スペックのフロアへ復帰・再結集する計画です。撤退ではなく、次世代へ向けた大型投資の一環と位置づけられます。
誤解③:「新ビルができても札幌市内のオフィス供給過剰で空室だらけになる?」
近年の札幌市内における新築オフィス供給増を受けて「過剰論」を唱える書き込みも散見されます。しかし、札幌都心部のオフィス市況を精査すると、「築年数の古い中小ビルの需要減」と「最新鋭BCP・環境対応ビルへの一極集中」という強烈な二極化が進んでいます。道内外の大手企業やIT先端企業による環境認証(LEED、CASBEE)取得オフィスへの引き合いは依然として旺盛であり、大通駅直結という絶対的な立地優位性を持つ当ビルが供給過多で座礁するリスクは極めて低いとみられます。