部屋が片付けられないのは病気?Adhd・うつ病のサインと受診目安

部屋が片付けられないのは病気?Adhd・うつ病のサインと受診目安

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周囲の人々が当たり前のようにこなしている「散らかったものを元の場所に戻す」という行為は、実は脳にとって極めて高度で複雑な処理を要求する作業です。何を捨て、何を残すかを瞬時に判断し、分類して収納場所へ運ぶ一連のプロセスには、脳の前頭前野を中心とした認知機能がフル回転で関与しています。

この司令塔の働きが鈍ってしまう現象は、医学的に実行機能障害特徴として整理されています。物事の優先順位をつけたり、ワーキングメモリ(作業記憶)を使って手順を一時的に保持したり、目の前の刺激に惑わされずに注意を持続させたりする機能が低下すると、部屋の中に溢れる大量のモノの前に立った瞬間、脳が情報過多でフリーズしてしまうのです。

特に周囲からの評価に苦しみやすいのが、片付けられない女性の特徴として顕在化するケースです。「女性なら部屋を綺麗に整えて当然」「家事や身の回りの管理ができて当たり前」という無言の社会的規範やジェンダーロールへのプレッシャーに晒され、幼少期から過剰に適応しようと無理を重ねてきた人が目立ちます。外では身だしなみを完璧に整え、職場でも有能に振る舞っている一方で、その緊張の糸が切れる自宅ではエネルギーが完全に枯渇し、足の踏み場もない汚部屋で倒れ込んでしまうという二重生活に苦しむ当事者は後を絶ちません。

木村 陽翔
著者

木村 陽翔

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。