耳かき後の難聴はなぜ起こる?耳掃除で悪化する原因と受診の目安

耳かき後の難聴はなぜ起こる?耳掃除で悪化する原因と受診の目安

耳かき後の難聴はなぜ起こる?耳掃除で悪化する原因と受診の目安に関する気になる情報を初心者にも親しみやすくまとめました。要点を確実におさえることができます。

耳掃除の後に耳が聞こえにくくなった場合、最もやってはいけないNG行動は「ピンセットや別の耳かきを使って自力でなんとかしようとすること」である。見えない耳穴の中を手探りでいじれば、耳垢をさらに奥の鼓膜へ強固に圧着させたり、外耳道を出血させて傷口を広げたりするだけに終わる。

また、ネット上で見かける「耳にオリーブオイルや水を入れてふやかす」といった民間療法も極めて危険だ。万が一鼓膜に傷がついていた場合、中耳腔へ液体が侵入して重篤な中耳炎を引き起こす可能性がある。

正しい治し方は、「触るのを一切やめて、そのまま耳鼻咽喉科を受診する」こと、これに尽きる。医療機関では、以下のような専門的な処置を安全に行うことができる。

  • 顕微鏡・内視鏡下の除去:明るい視野のもと、外耳道を傷つけずにピンポイントで吸引管や専用の異物鉗子を用いて耳垢を取り除く。
  • 耳垢水(じこうすい)の点耳:耳垢がカチカチに固まって皮膚に癒着している場合、炭酸水素ナトリウム溶液などで数日ふやかしてから無痛で安全に吸引する。
  • 聴力検査(オージオグラム):難聴が耳垢による物理的な遮断なのか、それとも内耳や神経に異常があるのかを正確に鑑別診断する。

「耳垢の掃除だけで病院に行っていいのだろうか」と躊躇する患者は多いが、耳垢除去は耳鼻咽喉科における正当な保険診療行為である。恥ずかしがる必要は全くない。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。