ネット上の情報空間には、古い時代の遺構や特殊なルールを都合よく切り取った誤解が氾濫しています。初心者が陥りやすい3大トラップを明確に暴いておきます。
第一の誤解は、「ノビノビ座席=普通列車指定席と同等」という混同です。青春18きっぷでは、快速「マリンライナー」や「SLやまぐち号」などの「普通・快速列車の普通車指定席」には指定席券を追加すれば乗車可能です。しかし、サンライズは「特急列車」です。座席設備が普通車指定席相当であっても、列車種別が特急である以上、特急券のほかに普通乗車券が必要になるという鉄道運賃の原則を歪めることはできません。
第二の誤解は、「乗車券の差額精算ができる」という幻想です。「18きっぷの1日分相当額(約2,400円〜3,300円)を差し引いた差額だけを払えばよい」と勘違いするケースですが、青春18きっぷは企画乗車券であり、正規普通乗車券への変更や差額充当は一切認められていません。併用できない列車に乗った瞬間に「無札(有効な乗車券を持っていない状態)」と見なされ、利用区間の全額をイチから支払う必要があります。
第三の誤解は、「深夜の境目ルールの拡大解釈」です。青春18きっぷは原則として利用当日の24時(終電)まで有効(東京・大阪の電車特定区間内は終電まで有効)ですが、仮に日付が変わる直前から乗車したとしても、特急列車に乗れない原則には何ら影響を与えません。