第一子の出産準備で最も多くのプレッシャーを生むのが、先立つ経済的コストです。厚生労働省の直近の公表データによると、全国平均の出産費用(正常分べん)は年々微増傾向にあり、都市部や無痛分べんを選択するケースでは総額60万〜75万円前後に達することも珍しくありません。
現在の制度設計において、基本となる「出産育児一時金」は原則50万円が支給されます。産院への直接支払制度を利用すれば窓口での持ち出しは差額分(10万〜25万円程度)に抑えられますが、入院時の差額ベッド代やマタニティ用品、新生児向けのベビーベッド、チャイルドシート、ベビーカーなどの初期購入費で別途10万〜15万円が上乗せされる実態を計算に入れておく必要があります。
特筆すべきは、本格定着した改正児童手当です。以前のような所得制限による受給制限や特例給付への減額が撤廃され、第一子であっても0歳から高校生年代(18歳到達後の最初の3月31日まで)まで切れ目なく給付されます。3歳未満は月15,000円、それ以降は月10,000円が支給されるため、総受給額は約230万円前後に上ります。これを日々の生活費に溶かさず、学資目的の運用口座へ自動分離することが家計防衛の鉄則です。