電気工事の現場において、プロは極めて厳格な手順を踏んで電圧変更を実施する。安全性と規格への適合を担保するため、日本電気協会の内線規程(JEAC 8001)に準拠した作業が徹底されている。
パナソニック株式会社の住宅分電盤「コンパクト21」シリーズなどの近代的な盤では、小型漏電遮断器や分岐ブレーカーの端子部に切り替え機構が組み込まれている。作業員はまず主幹の漏電遮断器を落として盤内を完全な無電圧状態にし、検電器で安全を確認する。その後、対象となる分岐ブレーカーの電圧切替バーや接続スロットの位置を100V側(L1-NまたはL2-N)から200V側(L1-L2の200V相間接続)へと物理的に変更する。
切り替え後は、絶縁抵抗計(メガー)を用いて配線の漏電がないかを測定し、受電後にテスターで正確に200Vが出力されているかを確認した上で、専用形状の200Vコンセントへと器具を接続する。この確実な測定ステップこそが、火災や機器破損を防ぐ防壁となる。