韓国語で桜を意味する「벚꽃」は、木そのものを指す「벚(ポッ)」と、花を意味する「꽃(コッ)」が組み合わさった言葉だ。日本語の「桜」という一言に対し、韓国語では「桜の花」という成り立ちがそのまま名前になっている点が興味深い。樹木そのものを指したいときは「벚나무(ポンナム)」と呼び分けるのが一般的だ。
発音のコツは、国立国語院の標準発音規則にも示されている通り、パッチムの音変化にある。「벚」の終声「ㅊ」が後ろの「ㄲ」に影響を与え、実際には濃音(息を漏らさず喉を詰まらせて出す強い音)として炸裂する。カタカナ表記の「ポッコッ」を平坦に読むのではなく、最初の「ポッ」で一度息をキュッと止め、続く「コッ」を鋭く発声するイメージだ。耳を澄ませてネイティブの会話を聞くと、リズム感のある小気味よいアクセントが春の風に乗って心地よく響く。