現在、小田急電鉄が最も注力しているのがMaaSアプリ「EMot(エモット)」および「EMotオンラインチケット」を通じたデジタル箱根フリーパスの展開です。専用アプリをインストールするか、スマートフォンのWebブラウザから会員登録不要(または小田急ONE ID連携)でクレジットカードやPayPay決済を用いて即座に購入できます。
利用開始時はスマートフォン画面上の「使う」ボタンをタップし、アニメーション表示される電子チケット画面を駅改札やバス乗務員、船・ロープウェイの改札窓口で提示するだけで通過できます。これにより、新宿駅や小田原駅の有人窓口・自動券売機で観光シーズンの朝に見られる長蛇の列を完全に回避できる点が最大の強みです。
一方で、現地のフィールド調査や利用者の実体験からは、いくつかの物理的な落とし穴も浮き彫りになっています。
「大涌谷周辺の強風・悪天候時や山間部のバス停で、スマートフォンの通信環境が一時的に不安定になり画面の再読み込みに手間取った」「写真撮影やマップ確認でバッテリーを激しく消費し、夕方の帰宅時に画面提示ができなくなる寸前だった」というリアルな声がSNS等でも報告されています。デジタル版を活用する際は、モバイルバッテリーの携行を必須とする事前準備が現場レベルでの快適性を大きく左右します。
なお、「当日購入はどこで買えるか」という疑問に対しては、小田急線各駅の自動券売機・窓口(紙版)のほか、EMotを利用すれば当日の小田原駅到着直前やロマンスカーの車内からでもスマートフォン1台で即時購入・利用開始が可能です。