どんぎつねシリーズがこれほどの金字塔となった最大の要因は、星野源さんと吉岡里帆さんによる掛け合いの妙にありました。部屋でどん兵衛をすする星野さんの前に、お揚げの湯気とともに現れるどんぎつね。麺をすするたびに「痛っ」と反応するあざとい演技は、視聴者の心を瞬く間に掴みました。
特に年末に配布された「どんぎつねカレンダー」のプレゼント企画には応募が殺到し、公式Twitter(現X)で公開されたファースト写真集風のグラビア企画「どんぎつね写真集」は、サーバーがアクセス過多で重くなるほどの熱狂を生み出しました。「あざと可愛い」の代名詞として吉岡さんのタレント価値を一気に引き上げた功績は計り知れません。
2021年に星野源さんが新垣結衣さんとの結婚を発表した際には、CM内でどんぎつねが嫉妬するかのようなパロディ演出が盛り込まれるなど、現実の出来事すらエンターテインメントに昇華させる柔軟なクリエイティブがファンの支持を決定づけました。