閉鎖病棟とは?開放病棟との違いやスマホ・入院期間の真相を徹底解説

閉鎖病棟とは?開放病棟との違いやスマホ・入院期間の真相を徹底解説

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「閉鎖病棟」という言葉が持つ重苦しい響きから、窓に頑丈な鉄格子が嵌まり、不気味な静けさに包まれた監獄のような場所を思い浮かべる人は少なくありません。しかし、現代の閉鎖病棟の多くは、採光性に配慮された明るいデイルームや清潔な療養室を備えた、総合病院や単科精神科病院の1つのフロアに過ぎません。

閉鎖病棟と開放病棟の決定的な違いは、「病棟の出入口が常時施錠されているかどうか」という1点に集約されます。精神保健福祉法が定める施設基準において、開放病棟は「昼間(原則として8時間以上)患者が病棟外へ自由に出入りできる構造」と規定されています。売店へ買い物に行ったり、敷地内の庭を散歩したりすることが本人の裁量で可能です。対照的に、閉鎖病棟は出入口のドアが24時間オートロックで施錠されており、医師の許可(開放処遇)がない限り、患者が単独で鍵を開けて外へ出ることは認められていません。

なぜ鍵をかける必要があるのか。その根本的な目的は「懲罰」や「隔離」ではなく、「急性期における患者自身の安全確保と刺激の遮断」にあります。重度のうつ状態による激しい希死念慮、統合失調症の急性期における幻覚・妄想によるパニック、双極性障害の躁状態に伴う衝動的な行動など、判断力が著しく低下している病状下では、無断離院(脱走)による交通事故や自傷事故のリスクが跳ね上がります。外部の雑音から隔離し、服薬と休息によって脳の疲労を回復させるための医療的防護壁が、閉鎖病棟という構造の本質です。

阿部 裕樹
著者

阿部 裕樹

マネー知識やキャリア形成に役立つノウハウを、初心者にも分かりやすく解説するのが得意です。