イーロン・マスクの結婚生活において、最も生々しい実態が語られたのは、大学時代に出会い8年間連れ添った最初の妻、ジャスティン・ウィルソンによる手記です。彼女は米女性誌『Marie Claire』に寄稿した告白記事の中で、自身を「スターター・ワイフ(大富豪になる前の下積み時代を支え、成功後に捨てられる最初の妻)」と表現しました。
手記によると、マスク氏は家庭内でも企業トップとしての絶対的な権力を振るい、口論になると「もし君が私の従業員なら、とっくに解雇している」と言い放ったとされています。さらに、ジャスティンに対して髪をプラチナブロンドに染め続けることを強く求めるなど、パートナーを自身の理想像へコントロールしようとする強い傾向が見受けられました。
この手記は米メディアで大きな議論を呼び、ネット上でも「典型的なモラルハラスメントではないか」「天才の創造性と家庭人としての資質は完全に別物」といった批判が殺到しました。結婚前の2000年にサインさせられた厳格な婚前契約(プレナップ)により、離婚時に彼女がテスラやスペースXの創業資産を手にすることは叶いませんでしたが、この破局劇がマスク氏の「家庭観」の原点として世に知られることになります。