1997年の高校野球界において、川口知哉氏の存在感は群を抜いていました。同世代の好投手陣である井川慶投手(水戸商)、能見篤史投手(鳥取城北)、前川勝彦投手(PL学園)とともに「高校四天王」と称され、その中でも川口氏は甲子園での実績と華やかなスター性でトップの注目度を誇っていました。
名門・平安高校の絶対的エースとして挑んだ第79回全国高校野球選手権大会では、気迫を前面に押し出したピッチングで強豪を次々と撃破。決勝で前川擁するPL学園との死闘を制して勝ち上がってきた智弁和歌山に敗れたものの、堂々の全国準優勝を達成しました。ピンチの場面で打者を睨みつけるようなマウンド度胸と、球速表示以上の威力を誇るストレートはスカウト陣の目を釘付けにしました。
同年のドラフト会議では、オリックス・近鉄・ヤクルト・横浜の4球団がドラフト1位で競合。抽選の結果、仰木彬監督率いるオリックス・ブルーウェーブが交渉権を獲得し、背番号「16」を背負ってプロの門を叩きました。