事件から長い年月が流れた現在でも、「香田 証 生 画像」という検索行動を起こすユーザーが後を絶ちません。この現象の背景には、単なる猟奇的な好奇心だけでは片付けられない、2000年代初頭のメディア環境とインターネット社会の構造が存在します。
第一に、この事件は「動画共有サイトや掲示板を通じて、処刑映像や遺体画像が一般市民の目に直接触れた日本初の事件」であった点が挙げられます。当時、テレビ報道ではテロリストが掲げた犯行声明の映像を慎重にトリミングし、刺激の強い部分をカットして放送していました。しかし、アンダーグラウンドな海外サーバーや2ちゃんねる(現5ちゃんねる)などの掲示板、黎明期のP2Pファイル共有ソフトを経由して、編集されていないオリジナルの動画やキャプチャ画像が急速に拡散したのです。
当時リアルタイムでそれらを目にしてしまった世代には強烈なトラウマとして記憶され、後から事件を知った若い世代は「当時のネットを震撼させた画像とはどのようなものだったのか」「テレビ報道では隠された真相は何だったのか」という疑問から検索を試みる傾向があります。
第二に、大手メディアによる報道姿勢への不信感と、情報の空白を埋めようとする人間の心理です。公式ニュースでは伝えられなかった現場の凄惨さや、犯行グループの真の残虐性を確認しようとする心理的欲求が、画像検索という形となって表れています。ただし、現在ネット上に残されている関連画像には悪質な偽情報やフィッシングサイトへの誘導も多く、閲覧には重大な精神的負担とセキュリティ上の危険が伴う点に留意しなければなりません。