くら寿司が世界展開を見据えて打ち出した「グローバルフラッグシップ店」構想。浅草、道頓堀に続く第3の拠点として誕生した原宿店は、「日本の伝統文化」と「原宿のポップカルチャー」を融合させた唯一無二の空間設計が最大の武器です。店舗デザインを統括したのは、ユニクロや国立新美術館のブランディングで知られる佐藤可士和氏。白木を基調とした洗練された内装に、カラフルな提灯がずらりと並ぶ「提灯ウォール」や巨大浮世絵が配され、入店した瞬間に誰もがスマートフォンのカメラを構えたくなる視覚的フックが緻密に張り巡らされています。
大手飲食チェーンの空間演出といえば、回転効率を最優先した規格化されたレイアウトが定石でした。しかし、この原宿店はその常識を鮮やかに裏切っています。広々としたボックス席にはプライベート感を高める障子風パーテーションが設置され、通路幅もゆとりを持った設計となっています。さらに店内奥には、東京タワーやスカイツリー、神宮前の街並みを一望できるテラス席が設置されており、風を感じながら寿司やスイーツを味わうという、これまでの回転寿司ではあり得なかった優雅な過ごし方を可能にしました。
2026年現在の店内オペレーションを見ると、完全非接触型の自動案内機やセルフレジ、寿司カバー「抗菌すしカバー鮮度くん」はもちろんのこと、多言語対応タッチパネルが完璧に同期。インバウンド需要が完全復活した現在でも、言語の壁を感じさせない先進的なデジタルUXが確立されています。