振り返れば、2000年代初頭の掲示板文化の中で「HYDE=156cm」という妙に具体的な数字が独り歩きしていた時代があった。テレビ番組での共演者との比較画像が切り取られ、ピクセル単位で検証されるという、今思えば異様な熱狂。なぜそこまで極端な数字が信じられたのか。
理由は皮肉にも、彼の圧倒的な「顔の小ささ」と「線の細さ」にあった。極限まで引き締まった小顔と中性的な骨格は、引きの映像では完璧なプロポーションを描き出す反面、隣に体格の良いタレントが並んだ瞬間、対比として極端に小柄に見えてしまう錯覚を引き起こしたのだ。不鮮明なキャプチャ画像とネットの悪意が結託し、虚像を肥大化させていった典型例と言える。