「彼らは狂人ではない。嘘をついているようにも見えない」
そう宣言して自らの輝かしい学術的キャリアを危険に晒したのは、ハーバード大学医学部精神科教授であり、ピューリッツァー賞受賞歴を持つジョン・E・マック博士だった。博士は1990年代、200人を超えるアブダクション体験者を臨床面接し、彼らの精神鑑定を徹底的に実施した。
結果は驚くべきものだった。被験者たちには精神分裂病や境界性人格障害などの精神疾患の兆候が見られず、むしろ極度のPTSD(心的外傷後ストレス障害)を患う人々とまったく同じ生理的・心理的反応を示していたのである。博士は、物体との単なる目撃を超え、搭乗員と直接接触・連れ去られる事象を第4種接近遭遇(Close Encounters of the Fourth Kind)と再定義した。
民間最大のUFO研究組織である相互UFOネットワーク(MUFON)も、博士の提唱した客観的調査プロトコルを導入。感情的なオカルト解釈を排し、土壌サンプルの電磁気分析や医療カルテの検証といった科学的アプローチを確立していった。