Q1:なぜ$\tan\theta$を単位円で考えるとき、直線$x=1$との交点を見るのですか?
A1:$\tan\theta$の定義は「底辺に対する高さの比($\frac{y}{x}$)」、すなわち動径が作る直線の「傾き」です。傾きが$m$の直線の方程式は$y = mx$と表されます。ここで基準となる$x=1$を代入すると、$y = m \times 1 = m$となります。つまり、$x=1$における$y$座標の目盛りが、そのままその直線の傾き($\tan\theta$の値)を直接示すことになるため、直線$x=1$との交点を確認するのが最も明快な求め方となります。
Q2:単位円の半径は、なぜ「1」でなければならないのですか?「2」や「$r$」では駄目なのでしょうか?
A2:半径が$r$の円でも三角関数を定義することは可能であり、その場合点$P$の座標は$(r\cos\theta, r\sin\theta)$となります。しかし、半径を「1」に設定すれば、分母の$r$が消えて「$x$座標=$\cos\theta$」「$y$座標=$\sin\theta$」とダイレクトに対応します。余計な割り算の処理を排除し、幾何的な位置と関数の値を最もシンプルに一致させるための最も合理的な規格が「半径1(単位円)」なのです。
Q3:単位円をマスターすれば、加法定理や三角関数の合成も理解しやすくなりますか?
A3:格段に理解が深まります。例えば加法定理は、単位円上の2つの動径ベクトルの内積や、回転移動の幾何学的性質から直感的に導出できます。また、入試必出の「三角関数の合成($a\sin\theta + b\cos\theta$)」は、単位円において点$(a, b)$を取り、その動径の長さと回転角を視覚化する作業そのものです。単位円の座標概念が定着していれば、合成公式を単なる呪文として丸暗記する必要はなくなります。 (出典: 単位 円 三角 関数(Yahoo!ニュース))