21枚目のシングルとして世に放たれた本作は、後にリリースされた8作目のオリジナルアルバム『秘密』の大きな軸となった。この楽曲の魅力をさらに引き立てているのが、長年aikoの楽曲制作を支えてきた音楽プロデューサー・島田昌典による洗練されたサウンドアレンジだ。
島田昌典の手がけたダイナミックかつ繊細なストリングスとピアノのアンサンブルは、主人公の波打つ感情を見事に視覚化するようにドラマチックに展開する。レコーディング現場では、ボーカルの吐息一つ、ニュアンスひとつにまでこだわり抜かれ、生々しい臨場感が追求されたという。
メロディラインと歌詞が完璧にシンクロする瞬間、聴き手はまるで自分が物語の主人公になったかのような錯覚を覚える。徹底した音作りへのこだわりと表現への挑戦が、時代に風化しない名曲の礎を築いた。