教員の給料高すぎ説は本当か?平均年収と過酷な労働実態を徹底検証

教員の給料高すぎ説は本当か?平均年収と過酷な労働実態を徹底検証

教員の給料高すぎ説は本当か?平均年収と過酷な労働実態を徹底検証の基礎知識と応用に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

ネット上の掲示板やSNSにおける教員給料のネットの反応を追跡すると、世論は完全に二極化しています。外側からは「夏休みは丸々休みなのに税金から満額給与が出る」「リストラのない身分で年収600万円以上は勝ち組」という声が上がる一方、教育関係者のコミュニティからは「時給換算したら最低賃金を下回る」「命を削って働く対価としては完全に割に合わない」という悲鳴が上がっています。

現場取材や当事者の手記から浮かび上がるのは、数字には表れない凄惨な日常です。都内公立中学校の教諭(30代男性)は、取材に対して次のように語っています。

「平日は朝7時15分に出勤し、授業、生徒指導、保護者面談、終わりの見えない事務処理に追われ、退勤できるのは夜20時半を過ぎます。そこから帰宅して、テストの採点や教材研究という名の持ち帰り残業が始まります。土日は朝から夕方まで部活動の引率で潰れ、支給される部活動手当は1日わずか数千円。拘束8時間で割れば時給数百円です。これで『給料をもらいすぎ』と言われるのは、現場の人間からすれば絶望しかありません」

文部科学省が実施した教員勤務実態調査でも、中学校教員の約半数、小学校教員の約3割が、厚生労働省の定める過労死ライン(月80時間の時間外労働)を超えて働いている実態が証明されています。一般企業であれば違法とされる労働時間でありながら、教員の世界ではそれが「日常の風景」として処理されているのが実情です。

山下 哲也
著者

山下 哲也

デジタルガジェットとスマート家電の検証記事を多数執筆。失敗しないモノ選びを提案します。