伝統とプライドが激しく衝突するセ・リーグの構図は、キャンプ初日から際立っている。就任以来、個々の自覚と徹底した実戦主義を叩き込んできた阿部慎之助監督率いる巨人は、ひなたサンマリンスタジアム宮崎で濃密な練習メニューを敢行。守備位置の固定をあえて崩し、ポジション争いを極限まで煽る采配がチーム内に鋭い緊張感を生んでいる。
一方、沖縄・宜野座でチームの底上げを図る藤川球児監督の阪神は、投手陣の柔軟な起用法とアグレッシブな走塁改革を推し進める。互いに妥協を許さない指揮官同士の哲学が、南国の地で早くも激しい火花を散らす。スコアボードの数字には表れない一球への執着が、開幕カードへの布石となっていく。