中学卒業後、彼は高校へ進学する道を選ばなかった。理由は極めて明快だった。一刻も早く働き、自ら金を稼いで弟たちの学費や生活費を工面する必要があったからだ。15歳にして彼は地元の建設現場に身を投じ、あせもと泥にまみれながら体力をすり減らして働く日々を送った。
そんな折、母親が履歴書を送ったことがきっかけとなり、ジャニーズ事務所のオーディションに合格する。華やかなエンターテインメントの世界への足がかりを得た横山だったが、彼の現実はすぐには変わらなかった。昼は建設現場の足場で汗を流し、夜や週末はレッスンや舞台に駆けつけるという、二重の過酷な生活が続いた。
「自分が倒れたら弟たちの未来が閉ざされる」――その一心で、10代の少年は重い責任感を背負い続けた。華やかなスポットライトの裏には、生きるための切実な労働が常に隣り合わせに存在していたのだ。