ネット検索やSNS上でよく見かける誤解の一つに、「King Gnuはメンバー全員が東京藝大卒のエリート集団である」というものがあります。しかし、これは明らかな事実誤認です。
実際に藝大に在籍していたのは常田大希(チェロ専攻・中退)と井口理(声楽科・卒業)の2名のみです。新井和輝は一般大学に通いながらジャズの生演奏現場に飛び込み、日野皓正氏ら一流プレイヤーの元で腕を磨き抜いた「ストリート・叩き上げ」のミュージシャンです。勢喜遊もまた、両親がプロドラマーという環境で幼少期からダンスとドラムに明け暮れ、現場のセッションでグルーヴを体得してきました。
「クラシックのアカデミックな音楽理論と構築美」を持つ2人と、「ブラックミュージックやジャズの現場感・即興力」を持つ2人。この両輪が完璧に噛み合っているからこそ、型破りでありながら極めて緻密なサウンドデザインが実現できているのです。