愛犬の駆虫薬を選ぶ際、多くの飼い主が迷うのが「シンパリカ」「シンパリカ トリオ」「ネクスガード」の棲み分けです。それぞれの特徴とカバー範囲を整理すると、以下の通り明確な違いが存在します。
まず、基本となるシンパリカは「ノミ・マダニ・ミミヒゼンダニの駆除」に特化した単剤です。錠剤が非常に小さく、嗜好性の高いポーク風味に仕上げられているため、大型のおやつタイプを嫌がる警戒心の強い小型犬でも無理なく摂取できるメリットがあります。投薬後わずか3時間でノミ駆除が始まり、マダニに対しても8時間で効果を発揮する即効性が強みです。
これに対し、シンパリカ トリオはサロラネルに加え、フィラリア予防薬であるモキシデクチンと消化管寄生虫駆除薬のピランテルを配合した「オールインワン製剤」です。月1回1錠で、フィラリア症予防、ノミ・マダニ駆除、お腹の虫(回虫・鉤虫)の退治を同時に完結させたい家庭に選ばれています。
一方、日本国内で高いシェアを誇るベーリンガーインゲルハイム社のネクスガード(有効成分:アフォキソラネル)は、柔らかいソフトチュアブルタイプ(一口サイズのお肉キューブ状)が特徴です。ネクスガードもノミ・マダニ単剤ですが、オールインワン版として「ネクスガード スペクトラ」が展開されています。薬の有効性や安全性に優劣の差はほとんどなく、「愛犬が好む形状(小粒錠剤かおやつキューブか)」や「フィラリア予防を1本化するか別々にするか」が選択の決定打となります。