りんごの栄養を最大限に活かし、かつ調理の手間を極限まで省く方法として定着しつつあるのが、横向きにスライスする「スターカット」です。芯の部分が星の形に見えることから名付けられたこの切り方は、農林水産省や果樹試験場の普及活動でも推奨されています。
以下の比較表は、従来のくし形皮むきとスターカット、および各種変色防止処理の特徴をまとめたデータです。
りんごの皮および皮の直下には、抗酸化作用を持つプロシアニジン(ポリフェノールの一種)や食物繊維(ペクチン)が果肉部分の約3〜4倍含まれています。スターカットにすると皮の表面積が薄く分散されるため、硬さを感じることなく丸ごと美味しく食べられます。
また、カット後の褐変(茶色く変色する現象)は、果肉中のポリフェノールが空気に触れて酸化酵素と反応することで生じます。塩水が定番ですが、塩分が気になる方やスイーツ作りに使いたい場合は、「水200ml+砂糖大さじ1」または「水200ml+ハチミツ大さじ1」の溶液に2分ほど浸す方法が優れています。糖分が表面に被膜を形成し、酸化を長時間食い止める効果があります。