大曽根駅周辺は、名古屋駅や栄といった中心部とは異なる、独特のローカルな活気に満ちている。かつて深夜のカラオケボックスといえば、終電を逃した人々の「避難所」としての側面が強かった。しかし、最近の利用実態は大きく異なる。平日の昼間、スーツ姿のビジネスパーソンが一人で入店し、リモートワークの拠点として利用する姿が日常茶飯事となっているのだ。
防音設備が完備され、Wi-Fiと電源が確保された空間は、Web会議や集中して作業を行いたいビジネスパーソンにとって理想的なコワーキングスペースとなる。また、夕方になると近隣の高校生や大学生が自習スペースとして利用するケースも増えている。静まり返った図書館よりも、適度な雑音と完全なプライベート空間が確保できるカラオケルームの方が集中できるという、新しい世代の感覚がそこにはある。