SNSや大手掲示板の受験コミュニティを覗くと、毎年3月に噴出するのが「入学金納付期限と補欠合格」の間に挟まれた受験生・保護者の悲痛な叫びです。
「すでに抑えの大学に約25万〜30万円の入学金を支払った直後に、本命校から補欠繰り上げの連絡が来た」「繰り上げを待つべきか、目の前の進学先へ振り込むべきか締め切り当日まで手が震えた」といった生々しい体験談は枚挙にいとまがありません。
日本の大学入試システム上、一度納付した入学金は原則として返還されません(授業料や施設設備費などの学費部分は3月31日までの辞退申請で返還されるのが通例)。この制度的構造が、家庭に対して過酷な金銭的・心理的負担を強いています。
一方で、繰り上げの打診を受けた側にも辞退の権利があります。ここで大きく作用するのが補欠合格者の辞退率です。上位校に受かった受験生が補欠合格を辞退することで、枠がさらに下の順位の受験生へとスライドしていきます。この「玉突き連鎖」の最終局面が、3月25日前後の国公立大学追加合格発表と重なり、受験市場は極限のドミノ倒し状態へと突入します。