石垣島島内で「台湾が見えるかもしれない」として名前が挙がる主要スポットについて、現地取材と地形データからその真価を検証します。
1. 御神崎(おがんざき)展望台
石垣島の最西端に位置し、夕日の名所として名高い御神崎展望台。西側に遮る陸地が一切なく、水平線がパノラマで広がるため「ここから台湾が見える」と紹介されることが多々あります。しかし、標高が約35mにとどまるため、地球の曲率により台湾の山脈を捉えるには標高が不足しています。西の水平線に沈む美しい夕日を堪能する場所としては最高峰ですが、台湾本土の視認スポットとしては過度な期待は禁物です。
2. 於茂登岳(おもとだけ)
沖縄県内最高峰(標高526m)を誇る於茂登岳は、視界を遮る要素を排した状態で西南西を遠望できる唯一無二のポイントです。地球曲率計算上、視点が高くなるほど水平線までの距離が伸びるため、台湾の3,000m級山脈(雪山山脈や中央山脈)の山頂付近が水平線から顔を出す計算が成り立ちます。登山道が整備されているものの、湿度の高い夏季は山頂が雲に覆われやすいため、晩秋から冬場、あるいは台風直後の大気透明度が極限に達した時間帯が唯一のチャンスとなります。
3. バンナ公園・エメラルドの海を見る展望台
アクセスが容易で市民や観光客に親しまれているバンナ公園の展望台(標高約160m)。竹富島や西表島を一望できる絶好のロケーションですが、西側正面には西表島の広大な島影が大きく被るため、仮に大気が澄み渡っていたとしても台湾方面の視界は西表島の山並みによって遮られます。