日本野鳥の会の歴史は、1934年(昭和9年)に歌人であり僧侶でもあった中西悟堂(なかにし ごどう)らが立ち上げた「日本野鳥の会」の創立にさかのぼります。当時、鳥といえば「籠で飼って鳴き声を楽しむ(愛玩)」か「狩猟して食べる(狩猟対象)」という認識が一般的だった時代に、中西悟堂は「野にある鳥は野にあらしめよ」という革新的な思想を提唱しました。
「鳥を見る(Watch)」という行為を「探鳥(たんちょう)」と名付け、自然のままの姿を愛でる文化を日本に定着させた功績は極めて大きいと評価されています。組織は戦後の混乱期を乗り越え、1970年に財団法人化、そして現在では内閣府認定の公益財団法人として、約5万人規模の会員・サポーターを抱える国内屈指の自然保護NGOへと発展を遂げました。