ニトリホールディングスは、長期ビジョンとして「2032年に3,000店舗・売上高3兆円」という壮大な目標を掲げています。国内の家具市場が人口減少に伴い成熟する中、同社が掲げる最新の成長戦略は極めて明確です。
第一の柱は、アジアを中心とした海外市場への大攻勢です。中国、台湾、マレーシア、シンガポール、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンなど、中間層が急拡大する東南アジア諸国への新規出店を年間数十〜百店舗規模で加速させています。日本の住環境で培った「コンパクトで機能的な収納・家具」のノウハウは、アジア各国の都市部住宅事情と極めて親和性が高く、現地での支持を急速に広げています。
第二の柱は、ホームセンター大手「島忠(Shimachu)」の統合シナジー本格化です。買収から数年を経て、ニトリのPB商品と島忠のDIY・建材ノウハウが融合したハイブリッド型店舗が全国で定着。インテリアとホームセンターの境界をなくすことで、単身者からファミリー、プロ層までを取り込む巨大リテールプラットフォームへの進化を遂げています。