神奈川の受験界における「御三家」という言葉には、男子(聖光学院・栄光学園・浅野)、女子(フェリス女学院・横浜共立学園・横浜雙葉)、そして公立高校(横浜翠嵐高校・湘南高校・柏陽高校など)の3つのカテゴリーが存在します。これら名門校の序列や合格実績には、過去数年間で顕著な構造変化が見られます。
最大のトピックは、神奈川男子御三家における聖光学院の独走体制です。かつては栄光学園と双璧をなし、浅野が手堅く追う構図でしたが、聖光学院は東京大学合格者数で開成高校に迫る数値を叩き出し続け、全国区のトップ校へと完全にシフトしました。サピックスなどの公開偏差値でも聖光学院の偏差値は66〜68前後と極めて高水準で推移しており、首都圏全域から最優秀層が集結しています。
一方の神奈川女子御三家では、長年トップに君臨するフェリス女学院に加え、横浜共立学園、横浜雙葉が伝統的な全人教育・キリスト教教育を守るなか、高い進学実績を前面に出す洗足学園などの神奈川新御三家・新興勢力の躍進により、志望校選択の基準が「伝統と校風」か「確実な進学出口」かで明確に分流しています。フェリス女学院の東大合格数は毎年堅調な二桁前後を保ちつつも、国公立医学部や難関私立大への現役進学率を重視する層が併願パターンを柔軟に組む傾向が定着しました。
さらに高校受験ルートにおいては、横浜翠嵐高校の2026年最新実績が示す通り、私立難関校を辞退して公立トップ校を選ぶ優秀層が完全に定着しています。湘南高校の合格実績も部活動や行事への全力を掲げながら東大・京大・難関国公立へ多数の合格者を送り出しており、公立ツートップの存在感は私立中高一貫校をも脅かすレベルに達しています。