一口にグリーン車といっても、都市間を高速で結ぶ「新幹線」と、通勤・通学圏を走る「在来線」では、提供されるサービスや利用形態が大きく異なります。
東海道・山陽新幹線や東北新幹線などの長距離路線では、上質な接客サービスが特徴です。乗車後には専任のパーサーによるおしぼりの配布が行われ、落ち着いた照明と絨毯敷きの通路が高級ホテルを思わせる空間を演出します。一部の路線では座席からモバイル端末を通じて軽食やドリンクを注文できるモバイルオーダーサービスも定着しており、移動中の飲食もスマートに楽しめます。
一方、首都圏のJR東日本各線(東海道線、横須賀・総武快速線、宇都宮線、高崎線、常磐線、中央線など)に連結されている在来線普通列車グリーン車は、自由席主体の実用的な設計が基本です。2階建て車両を採用した開放的な眺望が魅力で、車内ではグリーンアテンダントによる巡回販売や改札業務が行われています。在来線はおしぼりの無料配布こそありませんが、毎日の満員電車を避けて確実に着席し、通勤時間を有効活用するツールとして高い支持を集めています。