「いつもの鎮痛薬を飲んだのに激痛がおさまらない」という経験を持つ方は多いはずです。これには偏頭痛特有のメカニズムが深く関わっています。
偏頭痛で市販の鎮痛薬が効かない最大の理由は、「飲むタイミングが遅すぎること」にあります。偏頭痛の発作が本格化して血管が拡張しきってしまうと、胃腸の蠕動運動が著しく低下します。この状態になってから薬を口にしても、有効成分が胃にとどまり小腸へスムーズに送られないため、吸収が大幅に遅れてしまうのです。
痛みを確実に抑え込むための黄金律は、「予兆期(肩こりやあくび、気分の変化など)から痛みの出始め(痛みが本格化する直前)」に素早く服用することです。「もう少し我慢してからにしよう」と先延ばしにすることが、薬の効き目を半減させる最大の落とし穴となります。