店頭で比較した際、国産あさりが100gあたり200円〜300円前後であるのに対し、中国産は100gあたり100円未満、あるいは大容量の冷凍品ならさらに安価で販売されています。この圧倒的な価格差が生まれる最大の理由は、生産規模と養殖環境の違いにあります。
中国の沿岸部(遼寧省や山東省など)には見渡す限りの広大な干潟養殖場が存在し、稚貝の放流から育成、収穫、加工までを巨大な産業資本が一貫管理しています。日本の内海で行われる小規模な漁獲と比べ、桁違いの収穫量を誇るため、流通コストを含めても製品1個あたりの原価を極限まで抑え込むことが可能です。
加えて、日本国内における国産あさりの漁獲量は、沿岸環境の変化や食害などの影響で過去数十年にわたり右肩下がりに減少しています。需要に対して国産の供給が絶対的に不足しているため国産価格が高騰し、結果として中国産との価格差がより強調される構図が定着しました。