人工呼吸器モードの違いと選び方|A/C・Simv迷走を断つ新基準の見逃せないポイントをわかりやすく整理しました。
無数に存在する略語に圧倒されがちな新人看護師や若手スタッフのために、人工呼吸器モード初心者向け詳細まとめとして主要モードの特徴と臨床数値を整理しました。人工呼吸器モード看護覚え方の黄金律は、「強制換気(全介助)」「間欠補助(部分介助)」「自発呼吸(見守り+後押し)」の3段階でイメージを固定することです。
項目(換気モード)詳細・数値データ一般的な基準・相場編集部の見解・評価A/C(Assist/Control)
補助調整換気・1回換気量:6〜8 mL/kg(PBW)
・バックアップ換気回数:10〜15回/分
・自発トリガー感知時もフルサポート急性呼吸不全、全身麻酔導入直後、重症敗血症初期急性期の標準モード。過鎮静・過換気によるアルカローシス管理に留意。SIMV(+PSV)
同期式間欠的強制換気・強制換気回数:6〜12回/分
・自発呼吸時は設定PS圧でアシスト
・同調不全(ファイティング)リスクあり周術期からの覚醒移行期、慢性呼吸器疾患管理かつての王道だが現在は使用頻度が低下。呼吸筋疲労の蓄積に注意。PSV(Pressure Support)
圧支持換気・サポート圧:5〜15 cmH2O
・PEEP:4〜8 cmH2O
・患者トリガー必須、無呼吸バックアップ連動ウィーニング(離脱)初期〜中期、自発呼吸安定期自発呼吸と機械の同調性が高く、早期抜管に向けた最強の選択肢。CPAP(Continuous PAP)
持続陽圧呼吸・PEEP(設定圧):4〜8 cmH2O
・吸気補助圧:0 cmH2O(単独時)
・全換気仕事を患者が担う抜管前SBT(自発呼吸試験)、無呼吸症候群、心原性肺水腫人工呼吸器離脱の最終関門。疲弊徴候(タキプネア)の厳重監視が必須。
この人工呼吸器モード種類一覧に加えて、それぞれのモードで「VCV(量規定換気)」か「PCV(圧規定換気)」のどちらを選択しているかを把握する必要があります。VCVは換気量を確実に担保する反面、肺コンプライアンスが低下すると気道内圧が跳ね上がるリスクを持ちます。対してPCVは設定圧を超えないため肺損傷リスクを抑えられますが、痰の貯留や無気肺で換気量が急減する危険性を孕みます。この二軸の組み合わせを頭に叩き込むことが、ベッドサイドでの混乱を防ぐ第一歩です。