実習終了後の燃え尽きや、直後の定期試験・別領域の実習準備が重なり、気づいたときには実習終了から1週間、あるいは10日以上が経過してしまっていたという相談は毎年後を絶ちません。「遅れてしまったから、もう出さない方が失礼にならないのではないか」と考える学生がいますが、それは完全な誤りです。礼状が遅れたことよりも、「遅れたからといって放棄すること」のほうが医療人としての評価を決定的に損ないます。
遅延してしまった場合のリカバリーには、明確な作法が存在します。
電話による事前連絡は必要か?
実習終了から2週間以上が経過してしまっているような極端なケースを除き、基本的には手紙の文面で遅れた旨を誠実に詫びる対応が望まれます。病棟や薬剤部は常に患者の生命管理に追われており、実習生からの「お礼状が遅れて申し訳ありません」という謝罪電話を受けること自体が、かえって現場の業務を妨げる負担となるためです。ただし、学校の実習調整担当部署から特別な指示がある場合は、教員の指示に従って対応してください。
遅延時の文面作成ルール
手紙の中で遅れた理由を述べる際、「体調を崩していた」「試験勉強で手一杯だった」「他の実習の記録に追われていた」といった自己弁護の言い訳を並べるのは厳禁です。多忙を極める現場の医療者から見れば、いかなる学生の都合も甘えに映ります。理由は一切書かず、「自らの不徳の致すところにより、御礼のご挨拶が遅れました」と率直に非を認めて陳謝するのが唯一の正解です。
【遅延時のお詫び文言の挿入例】 「拝啓
〇〇の候、貴院におかれましては益々ご隆盛のこととお慶び申し上げます。
先般の実習におきましては、多大なるご指導を賜り誠にありがとうございました。
本来であれば実習終了後、直ちにお礼を申し上げるべきところ、私の不調法によりご挨拶が大変遅れましたことを、深くお詫び申し上げます。
遅まきながら、実習中にお世話になりました皆様へ、心より御礼を伝えたく筆を執らせていただきました。」