妊娠初期に流産しやすい行動の真相|医学的根拠と自責を防ぐ正しい知識

妊娠初期に流産しやすい行動の真相|医学的根拠と自責を防ぐ正しい知識

話題沸騰中の 妊娠初期に流産しやすい行動の真相|医学的根拠と自責を防ぐ正しい知識について、多角的な視点を分かりやすく掲載しています。

「妊娠初期に流産しやすい行動をとってしまったのではないか」「あのとき小走りで横断歩道を渡ったから赤ちゃんを失ったのではないか」。臨床現場のカウンセリングにおいて、医師たちが最も頻繁に耳にするのが、母親たちの深く痛ましい自責の念です。

日本産科婦人科学会の指針および国内外の大規模疫学調査によると、妊娠全体の約15%が流産に至ると報告されています。そして、妊娠初期(特に妊娠12週未満の早期流産)に発生する流産の実に80%以上は、胎児側の染色体異常によるものです。これは受精卵が形成されたその瞬間に運命づけられていた偶発的な細胞分裂のエラーであり、現代の高度な生殖医療をもってしても回避することはできません。

特に胎嚢(赤ちゃんの袋)が確認されてから心拍が確認されるまでのごく初期段階における流産は、生物学的な淘汰現象であることが大半を占めます。母親が仕事を頑張りすぎたからでも、階段を早足で降りたからでも、冷たい飲み物を口にしたからでもありません。医学的な因果関係において、日常的な家事やデスクワーク、通常の歩行といった日常動作が、健康な受精卵を子宮内膜から剥がれ落ちさせる要因になることはまず考えられないのです。

渡辺 美咲
著者

渡辺 美咲

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。