ネット上の旅行コミュニティやSNS上には、「時計台はがっかり名所」「二条市場は観光客向けで割高」といった言説が散見されます。しかし、これらの言説を額面通りに受け取るのは早計です。現地取材で見えてきた実情は、旅行者のアプローチ次第で評価が180度変わるという現実でした。
札幌市時計台に関して、現地案内所の関係者や来館者の証言では、「ビルの谷間にポツンと建っている外観だけを見て帰る人が『がっかり』と感じやすい」という傾向が浮き彫りになっています。実際に2階へ上がり、1881年に導入されたハワード社製時計機械の重りや歯車が今も正確に作動し続ける姿、毎正時に市街地へ響く鐘の音の仕組みを解説員から聞いた旅行者からは、「先人のフロンティアスピリットと工学技術の精緻さに圧倒された」「歴史的背景を知ると一気に愛着が湧く」という声が多数寄せられています。
また、二条市場についても「市場のメイン通りにある店舗は行列が激しいが、一本裏手に入った食堂や乾物屋の店主との掛け合いこそが醍醐味」というリピーターの意見が目立ちます。朝9時を過ぎるとアジア圏からのインバウンド客で席が埋まり始めるため、午前プランを組む際は「午前8時30分までの入店」が待ち時間を回避するための決定打となります。