コレシストキニンとは?食欲を抑え消化を操るホルモンの全貌

コレシストキニンとは?食欲を抑え消化を操るホルモンの全貌

コレシストキニンとは?食欲を抑え消化を操るホルモンの全貌とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

Q1:セクレチンとコレシストキニンの最大の違いは何ですか?
A1:どちらも十二指腸から分泌され膵液を促す消化管ホルモンですが、「目的」と「膵液の性質」が決定的に異なります。セクレチンは胃から送られてきた強酸を中和するため、重炭酸塩を多く含むアルカリ性の膵液を分泌させます。一方のコレシストキニンは、脂質やタンパク質を本格的に分解するため、消化酵素(アミラーゼ、トリプシン、リパーゼなど)を豊富に含んだ膵液を分泌させ、さらに胆嚢を収縮させて胆汁を送り出す役割を担います。

Q2:コレシストキニンをサプリメントなどで直接摂取することはできますか?
A2:経口摂取できるサプリメントとしてのCCK製品は実用化されていません。ペプチドホルモンであるCCKは口から摂取しても胃酸や消化酵素によってアミノ酸に分解されてしまい、ホルモンとしての機能を失うためです。食欲抑制を目的とする場合は、外部からホルモンを補うのではなく、毎日の食事で適度なたんぱく質や良質な脂質をゆっくり摂取し、自分の身体のI細胞から自発的に分泌させるのが医学的に最も確実かつ安全な手段です。

Q3:脂っこいものを食べた直後に急激にお腹が痛くなるのはCCKの影響ですか?
A3:十分に考えられます。大量の油脂が十二指腸に流れ込むとCCKが急激かつ過剰に分泌され、胆嚢平滑筋が激しく収縮します。胆石がある場合はそれが胆管を塞いで激痛を起こすほか、胆石がなくても「胆道ジスキネジア(胆道運動機能異常)」によって胆道内圧が急上昇し、食後疝痛を引き起こすことがあります。脂質の過剰摂取直後に右上腹部やみぞおち周辺が痛む場合は、消化器内科の専門医による腹部超音波検査等の受診を推奨します。

森 瞳
著者

森 瞳

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