東海道線を利用する際、もっとも直感的に覚えておくべき基本原則は「編成の両端(先頭・後尾)とグリーン車を目指す」ということです。東海道線(東京〜熱海・沼津間)を走る普通・快速列車は、基本的に10両編成の「基本編成」単独か、これに5両編成の「付属編成」を連結した15両編成のいずれかで運行されています。それぞれの設置号車には明確な規則性があります。
まず、東京方面から見て後ろ寄り(熱海寄り)となる1号車には、編成の長さを問わず例外なくトイレが設置されています。熱海寄りの先頭車両に乗っていれば、後方を振り返るだけでトイレへ直行できます。また、編成の中央部に位置する2階建てグリーン車の5号車にも、乗客専用のトイレスペースが確保されています。
注意が必要なのは、10両編成と15両編成で中間車両のトイレ位置が変わる点です。15両編成の場合、付属編成(11〜15号車)の先頭である11号車(熱海寄り)にトイレが配置されるため、11号車〜15号車に乗車している乗客は11号車を目指せば問題ありません。しかし、10両編成時にはこの付属編成自体が存在しないため、中間〜前寄りの号車に乗っている乗客は、1号車またはグリーン車(5号車)まで長い距離を移動しなければならなくなります。この構造的な差異こそが、車内で迷子になる最大の原因です。