メディアや自著のノンフィクションで自らの半生を赤裸々に明かしてきた遠野なぎこ。彼女と実の母親との間に存在したのは、単なる親子の擦れ違いといった生易しいものではなかった。幼少期からの精神的・身体的な圧迫、そして娘の自己肯定感を徹底的に奪うような母の言動が、彼女のその後の人生に決定的な影を落とすことになったのである。
告白の中で明かされた衝撃的なエピソードの数々は、長年にわたり彼女を縛り続けた。母親自身もまた精神的な不安定さを抱えていたと報じられているが、娘である彼女に向けられた刃はあまりに鋭く、逃げ場のない地獄のような日常を作り出していた。